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シジロロマン シジロロマン 200609

読書感想文vol.3

2006.09.06 Wed

キッチン キッチン
吉本 ばなな (2002/06)
新潮社

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著者からの内容紹介
唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに彼女は孤独な心を和ませていくのだが…。
--このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う―祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。“吉本ばなな”のすべてはここから始まった。

えー、ついに名作中の名作に手をつけてみました。
そしてこのノリのままで、吉本ばななの「ハゴロモ」を読み始めました。でも読んでる本を友達に言ったら、「女の子っぽい本読んでるね」と笑われてしまいました。うーん、はやく「老人と海」とかをさらりと読める感じになりたいものだ。

そしてそして、やはり触れずにはいられない、最初の導入。「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う」。たぶんこれから読んでいく本の中でもこんなぶっ飛んだ導入は二度と見ないとだろう。また、居候させてもらう家の状況も、なかなかのぶっ飛びようで、初めの20pくらいで一気に引き込まれる。

キッチンは二部構成になって、初めの部分は序章に過ぎない事が第二部に入って分かる。第二部についても、最初の部分はぶっ飛んでるのが、これが吉本ばなな流かな?と思ったりした。

周りの大事な人が、どんどん亡くなっていって、自分が一人ぼっちになったら私はどうするだろうか?多分、相当現実を受け止められないだろう。いつもの癖でこれは夢だとか思ったりするだろう。または、いつか会えたりするんじゃないかとか天文学的にもあり得ない妄想をするだろう。はっきり言ってそんな悲しさ、耐えれそうにもない。強がっても、無理な気がする。

そんなきつい現実が、この本では繰り広げられている。私の印象に残っているのは、バスの中のおばあちゃんと孫とのやり取りで、主人公が孫に嫉妬する場面。孫がおばあちゃんに「眠いー」とかわがままばっかり言って困らせる場面なのだが、「私には二度と…」というのがあまりにも痛烈で、その後の取り留めない涙が主人公の悲しさを劇的に表現してる気がして、とても好きだ。それまで涙の一欠けらもなかった主人公が、緊張の糸的なものが切れたのだ、と容易に想像できる。

そして、居候させて貰っていた男の子のお母さん(あえてお母さんと書く)も、仕事上のいざこざで亡くなってしまう。似たもの同士が、寄り合っていく様は、運命的な感じが描かれていく。前編では、男の子ほうが主人公を慰めたり、助けたりするのが、一変して後編では立場が変わる。その辛さが分かる者同士だからこそ、伝わる心情のやりとりがなんとも言えない。そして、二人とも恋焦がれていくんだろうなと思いながら話は終わる。読んだ後の、心が透き通るような感覚はなんとも言えない。

先程の話の続きで、もし亡くなった人と会えるとしたら、どうするだろうか?私は、はっきり言って会いたくない。それが、凄まじく唐突な死に方であろうと、会いたくはない。つらい現実をぶり帰して、耐えれるというのは本当には悲しんでいないのと同様だと思う。そんな上辺だけで亡くなった人を語るのは失礼極まりないと思う。その亡くなった人を、心の中で永遠に思い続ける事、それが亡くなった人に対する一種の礼儀というか餞だと考えるからである。上記と矛盾すると思われるかもしれないが、そういった心情、信仰があった上で、死人と会うのはまた違うと思う。…ちょっと、感情的になって支離滅裂になっているが、分かって頂けるだろうか?

そう、キッチン2の後にあるムーンライト・シャドウは死人と会える話である。主人公と付き合っていた彼氏と、彼氏の弟の彼女が、二人とも事故で亡くなってしまうお話。痛烈な別れ方をした主人公と弟は、それぞれ死人に対してやりきれない思いを胸に抱き続ける。弟のほうは、彼女のセーラー服をずっと羽織り続けるのだが、それが思いのより所と考えれば至極当然と考えてしまう。むしろ、そうすることしかできない弟に、なんとも言えない心情を寄せてしまうのは私が変なのだろうか?それ程、つらい思いなんだ。笑い事ではない。

私の御祖父さんは両方とも亡くなっており、母方の御祖母さんも小さい時に亡くなった。敬老の日が近づいている中、父方の御祖母さんに何かしてみようかと模索してみることにしよう。後々に悲しまないように。

  1. 2006/09/06(水) 21:24:11|
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読書感想文vol.2

2006.09.05 Tue

六番目の小夜子 六番目の小夜子
恩田 陸 (2001/01)
新潮社

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内容
津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。

ある高校に密かに伝わる奇妙なゲーム。「六番目の年」、それは怖ろしい結末を迎えて…。92年新潮文庫として刊行したものを大幅加筆、単行本化。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

うーん、これも読み終えてしまった。今は吉本ばななの「キッチン」…名作すぎてちょっと気が引けるのだけれでもちょこちょこ読んでる。あともう少しで読破二桁の大台に乗りそうだ。

皆さん、ジンクス、jinxという言葉をご存知だろうか?決してバカにしている訳ではなく、国語辞書をめくって見ると、「因縁のように思う事柄。縁起。本来は縁起の悪い物事をいう。」と書いてあり、正確な意味を知らなかった自分にちょっと恥かしさを覚えたから、皆さんにも説いてみたのである。

私の考え、というよりは印象といったほうが妥当かもしれないが、神頼み的要素が含まれているだろうと思っていたのである。というのも、おばあちゃんが受験生にお守りを買ってあげる等のこと、つまり縁起担ぎがジンクスを指すと考えていた。だから、本来は縁起の悪い物事まで指すとは些か驚きであった。

しかし、今回読んだこの作品、そう「六番目の小夜子」において、このジンクスという言葉なナイスマッチと言っても過言ではないかと思うのである。それが、縁起の悪い物事まで意味しているからこそ尚更、この言葉があうと言っても過言ではない。六番目ということからも分かる通り、三年に一度、サヨコという存在が出現する。そしてその年にあることをすれば、その年の大学合格率はすごくいいというまさにジンクス。

そのあることとかは、ここでは伏せておくことにしよう。だが、得てしてそういうジンクスというのは、私の古い考えからいくと、踏み入れてはいけない領域みたいに感じるのである。それは、この作品にもあって、サヨコについて調べようとすると…それは、この作品を読んでのお楽しみかもしれない。まるで、お守りの中をのぞくとご利益がなくなるのと同じである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これぐらいにして終わりにする。ちょっといい感じに読書感想文が書けたので。実は↑のは二回目に書いた読書感想文。下にあるのは一回目。うーん、下書きと清書とは本当違うもんだなぁとシミジミ。そして、いつも思う事は寝る前に思い返す感想が一番素晴らしいのに、起きたら忘れているというこの悲しさ。ベットにペンと紙をおいておこうかしらと思うのもしばしばである。

ちなみに、学園祭のところにも触れたかったのだが、どこで繋げていいか微妙だったので割愛せざるを得なかった。『うたごえ喫茶 みぞぐち』は僕の中ではかなりのヒットで、ちょっとやってみたいなぁと思う企画であった。もちろん、学園祭でであるが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて、今回読み終えた「六番目の小夜子」。6章編成で書かれていて、最初はプロローグ、探偵と犯人というカードゲームとこの本編でのサヨコという存在について説明している。そして、次は「春の章」、「夏の章」、「秋の章」と続くのだが、物凄い短く「冬の章」が後半全てを占めているという、なかなか面白いページ配分である。

そして、このサヨコという存在はいかなるものなのかということは、ここで説明しないと、読書感想文にならないような気がするが敢えて伏せてみることにする。そうすると、読書感想文は煩雑で分かりにくいものになるのは自明なのだが、そこは読んだ人しか分からない一種の面白さであると考える。

また、この本の面白い特徴としては、やはり時に太字が使われている事だろう。こういう本は初めての体験であったのでなかなか新鮮であり、またそれがこの本をより一層面白くしているといっても過言ではない。
さらに、深読みするとこの作品の結末はどこに持っていったらいいのか迷う部分もある。私はいまだに「なぜあの子があの行動を?」と解せぬ部分がある。単に読解力が足りないせいかもしれないが。


<付けたし>
「そして」「いま」「そういま」「わたしが」「ここに」…
群集心理というものだろうか?そういうのもとても上手く使った作品であった。こういった「」で書かれた作品を一人ずつ読んでいく。そのみんなの心理状況、緊迫感は本を通してヒシヒシと伝わってきてとても面白い。この部分は実写にしたらより鮮明に現れるだろうなと思う。

  1. 2006/09/05(火) 23:00:00|
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みたけ

2006.09.04 Mon

20060904184247


開発し尽くされた日本列島で太古の自然が豊かに残された日本最後の処女地、屋久島
この屋久島は水の王国といわれ、名水百選の中でも屈指の名水として有名です
この名水を使い まろやかな味わいの「本格焼酎三岳」が造られます
年間生産量が少ないため、貴重な本格焼酎となっています

とまぁ、それが今家にあるのだけれども。
姉ちゃんが屋久島へ行ったお土産にくれたもので、
なぜか僕にはお酒だけという一番上の姉との差をヒシヒシと感じる今日この頃。

うーん、なんで俺には笛とか絵葉書とかついてないんだろう?
しかもメッセージが書いてある紙も、どう見ても絵葉書とかじゃなく、
ぺらぺらの薄い紙。

とりあえず、料理とかには使えないから呑むしかないな。
っしかし、でかい…1.8L?一升瓶てすげぇなぁ。
味わって呑んでいこうと思います。
ありがとう、姉ちゃん。

  1. 2006/09/04(月) 18:42:47|
  2. しがない医学生(旧ブログ)時代@厳選集|
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読書感想文vol.1

2006.09.03 Sun

いやはや、前一回読書感想文を書いていた時に、
久しぶりにバックスペースを押すで全ての書いた内容が
灰になってしまい、書く気がうせて遠ざかっていたブログ。
再チャレンジです。

更新しない間に、「コールドゲーム」はとっくに読み終え、
しかも「若き数学者のアメリカ」も読んでしまい、読書感想文と
読書ペースがミスマッチ状態に。今読んでるのは「六番目の小夜子」

とりあえず、コールドゲームの読書感想文からスタートしてみようかしら。

コールドゲーム コールドゲーム
荻原 浩 (2005/10)
新潮社

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内容
高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく…。犯行予告からトロ吉が浮び上がる。4年前クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉。だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのだが―。やるせない真実、驚愕の結末。高3の終らない夏休みを描く青春ミステリ。

著者略歴
荻原 浩
1956(昭和31)年、埼玉県生れ。成城大学経済学部卒。広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。’97(平成9)年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

この本、実は二日で読み終えました。ページ数は400強くらいあるのだが、後半から続きが気になって気になって仕方なくなり、一気に読んでしまう、そんなのめり込み要素が高い本。
話言葉的要素が多いからかもしれないが、凄い読みやすい。
次々に起こる復讐劇に、次は一体誰が?どんな風にされてしまうのかっと不安になる一方で、誰が犯人なのか、物凄く気になる…まぁ、ミステリでは当然なのだが。

ちなみに、タイトルがコールドゲームとあるので、てっきり野球の話かと思ったら生々しい話だった。

※コールドゲーム…
大量点差や、天候不良などで試合続行が不可能になった時、試合を打ち切る事。試合自体は成立。

プロ野球の場合は、点差によるコールドは無し。降雨・日没などの場合は5回以降でコールドとなる。

高校野球予選では、5回10点差・7回7点差、社会人野球及びオリンピックなどの国際大会では7回10点差、

ワールド・ベースボール・クラシック1次・2次リーグでは、5回15点差・7回10点差でコールドとなる。

舞台としていじめを取り上げているが、私的にはいじめには皆無だったし中高男子校のせいか、そんなつまらんことするやつもほとんどいなかった。女金にベクトルが向いていたと言ってもいい。

ということで、いじめについてあんまり知識がないのだが、自分の信念としては「いつか自分に還ってくる」と思っている事。つまり、悪い事をすれば、いつか災いとして自分に降りかかるだろうという信念だ。この信念は小学生くらいから芽生えていて、なんか嫌な目に会うと、「前の帳尻合わせだな」と自分で納得したりしている。

その信念から、この作品を読むと、中2の時にトロ吉に対してやったいじめはあまりにもひどく、その報復を受けても然り無しと思ってしまう。

いじめに対しての正当な対処法とは、一体何か?私はまだ未だに答えを見つけていない。ハムラビ法並にいける子は、たぶんいじめられないだろう。では、相談?一体誰に?これも絶対正解とはいえないと思う。
無視?それで悪化するケースは多々知れず。今はやりの引き籠る?それで解決といえるのだろうか?

google ニュースでいじめと調べるたら一番初めに、愛媛県今治市立中学校1年自殺とあった。なんでも小学三年生からずっといじめられていたのを苦に自殺したらしい。どんな経緯で自殺したかは当人しか知らないと思うが、もっと方法があったんじゃないかと思うのは私だけだろうか?最悪、転校も考えるべきだったんじゃないか?と思う。そして、思うのは自殺なんて最悪の選択だと思う。だって、悔いの残ったまま死ぬなんて…

そう考えると、私は刺し違える覚悟でいじめ集団に向かうかもしれない。そして、それは復讐劇、そうこの本通りになるのかもしれない。

  1. 2006/09/03(日) 18:31:28|
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プロフィール

シジロ

Author:シジロ
シジロは、
漢字では「之字路」と書きます。
意味は「曲がりくねった道」です。
自分の生き様を表しています。

ロマンは、
伊坂幸太郎さんの作品の名言、
"ロマンはどこだ!?"からかロマンを取り、
シジロロマンと合成しました。

シジロは、
金沢に住むしがない医学生です。
水泳・読書が趣味です。
皆さんと共感できるようなブログを
目指して頑張りたいと思います。

最後に、気になる上の写真は、
石川県の羽咋駅にある
オブジェの写真です。
それについての記事は⇒こちらです。

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